"親父"
関西では"オヤジ"よりは"オトン"と言う
人の方が多いかと思うけども
とにかく、コレを読んでる人がパソコンなり
携帯なりの前に固体として存在する以上
女性だろうが男性だろうが身体の半分は
元を正せばオトンのタマ●ンから
飛び出したものであって...。
やっぱりタマキ●とか
下ネタで始まったけども
要は最低野郎であろうが
最高なパパであろうが
ダンディーなダディであろうが
否定しても抹消しても
オトンはオトン。
僕と紳士服製造卸を営むオトン
とは今でも年間で活字に興せば
原稿用紙1枚で優に納まる位しか会話はしない。
電話が鳴る
オトン「米いるか?」
僕「今はいらんわ」
僕の返答のいらんわ。
つまりIRANWAのW の発音の時には
オトンは電話を切る。
酒、タバコ、ギャンブルやらない。
酒に関してはウィスキーボンボン、かす汁の類で
MAXになって二日酔いで会社を休むレベル。
女も行かない。
週間プレイボーイがギリなピンク雑誌。
スポーツなんて一切しない。
い〜かと思って超昔のミニクーパーを買って
ハンドルが重過ぎ、踏ん張り過ぎで
脱腸で入院する程のレベル。
で、超にウルトラがつく真面目。
僕が学生時分。
夕方5:00には家に「帰宅する」と電話があり
帰宅すれば正座で国営放送を凝視し
7:00の時報で秒単位まで腕時計を合わせて
時計のぜんまいを巻く。
無言の夕食の後
正座して唯一の趣味の映画鑑賞に
勤しむ...そして就寝。
翌朝5:00には目覚ましなしで起床。
新聞を熟読し起きてくる家族を待つ。
起床態度及び朝食態度が悪いと
容赦なくドツかれる。
異常、いや、ちょっと度を越したらヒステリーに近い
オトンが僕はたまらなく嫌いだった。
スケボーも当たり前に猛反対され
デッキも取り上げられたし
一所懸命作ったランプもクルマで突っ込んで
破壊された。
髪の毛を伸ばせば料理ハサミで切られた。
重ねるけども、とにかく若い頃の僕は
心の底からオトンが嫌いだった。
で....そんな厳格な環境下で育った僕は
タバコでメシ3杯食える様なヘビースモーカーで
6缶を"1"と数える位毎日呑んで
yahoo!よりもエロサイトを見る回数が多く
腸は飛び出さないもののスケボー
なんて全く上達しない
運動音痴の大人。いや、オッサン
になってしまった。
考えればオトンが今の僕の歳の頃
既にリル僕はいたと思う。
後何年か...10年未満で異常に厳格で反吐が
出る位嫌いだったヒステリー時代のオトンと
しいて変わらない位の歳に
この僕がなろうとしている。
時代や立場に多少の違いがあれど
同じ糸物を触って、同じ接客業。
毎日毎日、上から下からゴチャゴチャ
言われて
胃が千切れそうな思いをしてるのに
お客さんの前ではヘラヘラ笑顔でいて
粋に気楽に振舞って.....
帰宅すれば1mmも動くのが嫌になる。
なんなら逆に全裸で町内一周ダッシュしたろか?!
て思う位イライラする。
ストレスと過労で意味不明の病気になって
1回リアルに死にかけた。
こんなオッサンになって
「そらあの時のオトンもあんなヒステリーなるわ」
と情けないかな今学んだ。
更に輪をかけてこんな真冬の時代。
ストレスとイライラの渦の中
商売のシステムすら根底から変わってしまって
ソロバン勘定出来ん人間は商売出来ん
時代からパソコン触れないと商売出来ん
時代になってしまった。
「おおきに まいど 儲かりまっか?」
がWEB上のメールでのやり取りになった。
昔堅気のオトンもきっと苦労してるだろうなぁ〜
と思ってた矢先、弟から
「オトンがブログ始めよった」
と垂れ込まれた。
電子レンジすら使い方を知らないオトンだから
きっと70年代の
ソウルダンスみたいに両手の人差し指を
コチョコチョ突き出して想像を絶する
徒労と戦ってテキストを打ち込んで
変わりゆくハイテク時代について行こうと
必死にしているのだろうと思う。
どうせおもんないやろと
思いながらクリックしてみる。
本文を読むとヒステリーだったオトンの角が
とれて非常にまろやかで面白い。
唯一の趣味の映画の話は的を
得てるしそこらの映画評論家よりも面白い。
で、回りくどい長文傾向は僕と一緒。
ハイテク社会についてこうと必死の最近のオトン。
僕の長髪に料理ハサミを入れてた過去のオトン。
ハゲるどころか、散髪屋にハサミの
「歯がこぼれる」
と嘆かれるほどの剛毛。
散髪屋さんに
「こんな立派な髪の毛お金で買えへんもんでっせ」と
言われて有頂天マックスになって
今、ロン毛のポニーテール....。
34年間生きて来て
丸坊主しか見た事なかった
オトンの髪の毛がベートーベン以上に天パ
だったのもバク転する位ビビったけども
仕事や生活への実直さ
歳をとってからはクォリティーの高いネタ...
いろんな意味でオトンはやっぱスゴい。
いろんな意味でやっぱり越せない。
実家が紳士服屋なんでネクタイなんて
贈っても「安物な上にセンス悪すぎる」
と一喝されるのに決まってる。
メシに行こうと誘っても
オトンは酒も呑まないし
極端に胃腸の弱いオトンは主食が
湯豆腐。
焼肉なんて食わせたら油分過多で
下痢が最低1週間は続くのは確定
だし...意味がない。
で、会話なんて殆どしないから
この長文を...
オトン。
すなわち荒川健志akaシーさんに贈る。
オトン!!
弟夫婦に誕生した息子、拓郎。
つまり初孫を目の中に入れない様に
注意しながら長生きしてくれ。
で...俺....アカン息子ですまん。